個人が死亡した場合には、通常は、財産は法定相続人に移転することになります。 その個人が死亡した時に、遺言によって財産の全部又は一部を法定相続人又は法定相続人以外の人（自然人又は法人）に 無償で譲渡（贈与）することを「遺贈」といいます。 遺言による寄付は金額の多寡には関係がなく、たとえ１万円であっても遺言による寄付となります。

相続財産の寄付は、手紙やエンディングノートなどの正式な遺言によらず遺族に自分の遺産をＮＰＯ等に寄付して欲しいと伝え、 それを受けた遺族が個人から相続した財産を寄付する場合がこれに相当します。 遺言による寄付は死亡した個人からＮＰＯ等に財産が直接承継されるのに対し、 相続財産の寄付は法定相続人を経由してＮＰＯ等へ寄付が行われる点に違いがあります。

信託による寄付は、信託の仕組みを使って、将来相続の対象となるべき財産をＮＰＯ等に寄付することをいいます。

香典返しによる寄付は、遺族等が、会葬者等へ品物を送る代わりに、ＮＰＯ等へ寄付することをいいます。

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